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Mille Fleur Flower Design 通信 vol58. Sep. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室)9月号 昨晩は皆既月食が日本全域で楽しめるということでしたが、 東京はあいにくの天気で残念ながら観測できませんでした。 昨日の爆裂するような雷の光と轟音が夏の終りを 告げられたようです。 夏の始まりも大きな雷と共にやってきます。 季節の境目って絵の具のにじみのようであいまいなものでは ありますが、私の中で、ここからここまでが「夏」という線引きは、 大きな雷なのです。 いよいよ真夏の到来だなぁ。。と夏の幕開けがあり、そして大きな雷と 共に夏の幕引き、それは大きな催しの太鼓の知らせのようです。 ゆったりペースの夏の仕事場でしたが、この合図とともに、また忙しいシーズンがやってきます。 ひとつの季節の終りはどれも同じはずなのに、夏の終りはいつもセンチメンタルな気持ちにさせられます。 冬から春、春から夏は次に迎える季節に期待が胸いっぱいで微塵の寂しさもないのに、てっぺんの夏を折り返しに また寒い冬へ向かっていくからなのかもしれませんね。 今となってはずいぶん昔の映画になってしまいましたが、ジェイムズアイボリー監督の映画「日の名残り」 をこの季節になると思い出します。春夏秋冬を、1日の中におきかえると朝、お昼、夕方、夜。そして 人生に置き換えると。。。 夏の終わり、それは一番人の心にひそやかに、そしてしんみりと訴えかける季節です。 水揚のこと、今までも何度かお話させていただきましたが、別の観点からお話させていただきますね。 根なしとなってしまった切花は、斜めに切り落とされた茎の切り口からしか生命を維持するのに 必要な水分を補給することができなくなります。 その量は根から水分を補給していた時とは比べられないほど少ないです。 葉は蒸散活動をしているので、植物内からのたくさんの水分が奪われていきます。 吸収する水分よりも出て行く水分量が多ければ、いくら水替えをしたり、水揚処理で気を配っても 追いつかず、最終的には水分不足でお花を弱らせてしまう結果となりかねません。 買ってきたお花で少々葉の付きが多いかなぁと思ったら、全体のバランスを見ながら必ず 間引いてあげましょう。 花瓶に複数本の花を生けた時にも、葉と葉の重なりはムレを招きそこから腐りの原因にもなります。 風通しのいい環境にしてあげるという観点からも余分な葉は取ったほうが良いのです。 シャクヤクはとりわけ葉の付きが多いので、蕾のまま咲くことがなく、そのまま終わってしまった、という ご経験があるかもしれませんが、この原因がほとんどではないかと思います。 |
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