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Mille Fleur Flower Design 通信 vol59. Oct. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室)10月号 マンサクや雪柳などの紅葉の枝物がでてきました。 これから楽しみな紅葉狩りのシーズンの到来も、もう直ぐです。 今週末は3連休ですね。皆様はどんなご予定がございますか? 振り返ってみると9月も連休が数回あったので、秋はお出かけ やご用事でお忙しいシーズンなのではないでしょうか? 私は特にお休みとは無関係なので後から、あれっ、今週は 3連休だったんだ・・・とはっと気付くことが多く、その3連休の 中日にレッスン日にしていたりして、あ〜もう少し何とか 調整できてたら・・と思いました。 花の市場は現実は1年のうち、年末とお正月1日だけお休みです。以前いつお休みしてらっしゃるのかとうかがったら、 お世話になっている市場の社長さんは全然お休みしていないとのことで、本当に頭が下がる思いです。 頼りにしているだけに、あまりご無理がないように心配ですが、花の流通には休みがないので、どうしても そうなってしまうのでしょう。 お陰でお正月もお盆も年末もどんなときでも安心して仕事をさせていただくことができます。 今月からレギュラーコースを始めてくださった方のレッスン、とても心に残りました。 レッスン第1回目は早速高級バラのウェディングブーケをワイヤリング処理での作製をしていただきました。 お花を愛する気持ちがそれはそれは大きな素敵な方なので、りっぱなバラを何十本と花首だけ、どんどん 切って頂く作業は心が痛い出来事でらしたと思います。 もちろんコサージュなどはワイヤリングで何度か作製してらっしゃるので、初めてのことではないのですが、 大きな存在感のある花で処理しなければいけないし本数も多くなると受け止められるインパクトも大きくなると思います。 優しい気持ちがひしひしと切実に伝わってきてしまって、私も言葉につまりそうでしたが、 でも 「切るしかない!」と、そのまま作業は続行されました。 切り始めるとどんどん作業は流れていきますが、私の頭に「羅生門」の物語がふと浮かんできてしまいました。 花を切ること、その第一歩を幇助している自分が、本当にそれでいいのか!と何度も自問自答しています・・。 花に込める柔らなお心・そして鋭い感受性が心に響き、私のどこか鈍りはじめた感受性を刺激させられた思いです。 今言えることは、あえて花を切ったことに対して、その命がよりみずみずしく輝く素敵なブーケをつくる ことで花の生命がたとえ短くても最高の形で全うされるように最善を尽くすことが花を作るもののつとめなのでしょうか。 惜しみながらもその思いの粒がその手から生み出されるブーケを幾重にも一瞬の生命として輝きを 帯びさせるのかもしれません。 手馴れた手つきで無造作に花首を切る人の手から生まれる花・惜しみながらもあえて花の命からブーケを 作ることを知る人の手から生み出される花、両者は一見同じに様に見えるのかもしれませんが、全く別物です。 目には見えない花の力がうみだされ、この思いが、人生で一番大切なシーンでの人の心を動かす花になるのでは ないかとあらためて感じさせられました。 秋のど真ん中の今の季節、たくさんのキクの仲間の花材がでています。 キク科の花は茎に繊維が詰まっているのが特徴的です。ガーベラやバラは茎を切ってしまうと 切りっぱなしのような状態なのと比べて、菊科の花の茎は例えると野菜のセロリのような繊維が 茎に縦にたくさん入っているものが多いです。 実はガーベラもキク科の花なので、平たくいうこともできませんが、見た感じが繊維質が多そうだなと 感じられたら、水の中で手折りでの水揚げもお薦めです。 茎を折っても繊維で繋がっているのが確認できると思います。 繊維がでてきて吸水面も広がり水揚もよくなります。 その他一般的なところで、トルコキキョウやリンドウなどもこの方法で水揚ができますので是非お試しください。 |
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