Mille Fleur Flower Design 通信 vol.93 Nov. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室）11月号 先月の教室通信のコメントを見たら、１０月前に鈴バラが終わっていたのを急に思い出しました。 そして１１月を迎えると,今度はコスモスがもうほとんど終わってしまっていることに気付きました。 （でも今月の画像は季節遅れのコスモスになっています。） いつまでもあると思って油断をしていると、ほっと一息つけて、どれどれ使おうかぁ〜・・なんて思う時には 時既に遅し、ということが多いのが花の世界です。 東京はこれから紅葉の季節を迎え始めてますが、真っ赤な七竃の紅葉の枝は１１月の声とともに 終わってしまいそうです。 秋は季節を表現する花以外のアイテムが多いです。カボチャ、とうもろこし、栗、桐の実、 カラスウリ、ペッパーベリー、松ぼっくり、紅葉の葉もの、トウガラシ、などなど、 さて、どれを使おうかなぁ、、と選ぶのに一苦労なぐらい贅沢な選択の幅です。 気温も締まってきて花の日保ちがだいぶよくなる季節ですが、実ものはそれどころでなく 何ヶ月ともってくれるのでディスプレイのアイテムとしても長くたのしめるのも嬉しいポイントですね。 そしてもうひとつ、秋の夜長はキャンドルの灯がとても似合う季節です。 ミルフルールには数を数え切れないほどのたくさんの花器があります。 キューブ状の小さなものから大きな生け込みようの器など、大きさも素材もサイズも皆それぞれです。 整理しきれないほどの器の山に埋もれているわけなのですが、新しい生け込み先に伺うと、またそれにあわせた 器がどうしても必要になってきて捜し歩くことの繰り返しです。 花を飾る場所によって、そのニーズがそれぞれです。 例えば高さのある器ということでストンとした筒状の器をご用意させていただくということだったとしても その器の高さが４０ｃｍか５０ｃｍか、６０ｃｍか、その見せたい花の高さによって、希望とされる 器の高さが変わってきてしまうのです。 その上和なのか、洋なのか、可愛らしくなのか、エレガントになのか、お店のテイストによって また求められる要素が違ってきてしまいますし、いつも同じ器ばかり 使っているわけにもいかないし、増えていく一方であります。 それだけ器は花の出来上がりの要素に深く関わっているわけなので、こだわらずにいられない要素で あります。 ご自宅で飾られる場合には飾る場所が決まっているわけですから、その場所にあわせたサイズで まずは黒とか白とかグレーの無彩色のシンプルな陶器の器と、ガラスの器をご用意することからはじめることを お薦めいたします。 ガラスの器や黒の器で、特徴的な模様が入っていないとお花のほうに自然と目がいって、 器の印象が強烈には残らないので、ずっと使っていても、中のお花が変われば雰囲気も かわり、飽きがこないからです。 |
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