Mille Fleur Flower Design 通信 vol38. Oct. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室)11月号 11月にはいって気温もぐっと冷え込んできました。 お花の日持ちもよくなり長く楽しめる季節になりました。 この季節の到来を私は一番に自分の肌で感じます。 朝鏡を見ると顔の皮膚がぼろぼろに剥けているのを発見! 冬の間近さを感じさせる冷え込みは空気の乾燥とともにやってくるのです。 ローションを”さっぱり”から”しっとり”に切り替える日、その日が 私にとっての、花の日持ち安心宣言!が出来る日なのです。 咲きすぎないよう咲きすぎないよう、気を配っていた毎日が、 この日を境に咲いてくれ咲いてくれと蕾を見守る日に変わります。 気温の低い分、お花はゆっくり時間を刻み始めますが、乾燥はお花にとって も大敵、お花の花や葉から水分を奪います。 お肌と一緒でお花も水分補給が大切です。気がついたら葉の裏側に 霧吹きで葉がカリカリにならないよう、水を吹き掛けてあげると安心です。 右脳と左脳との考え方があります。 左脳は人間の言語や論理的思考を掌り、反対に右脳は直感や感性を掌る働きをしているといわれています。 音楽をきいて思わず涙を流したり、絵や書をみて心をわしづかみされるような衝撃を受けたりする経験は 右脳の働きなのでしょうか。 お花のレッスンでアウトラインを覚えたり、美しくみせる為の理論を覚えるのは左脳です。 感性でお花を生けたいと思っても、その術がなければ思いは遂げられません。 そのためにはある程度の技術を伴わせることが必要です。 ただお花の面白いところはそこにとどまらずプラスアルファのスパイスが必要なところなのです。 見てもらう人の心に響くお花を生けたい・・と思ったとき答えはレッスンで習う理論を超えたところにあります。 がんじがらめの概念から解放されたとき人間の感性が解き放たれそれこそ芸術は爆発だ・・のようにふつふつと 生まれてくるのでしょう。 それは言葉では説明できないまさに感覚そのものです。 海外の○×フラワー専門学校のマイスター○×デザイナーと言う肩書きの作品でも、とにかく複雑な技巧や技術で マネも出来そうにない、すごいなぁ・・と思うことがあってもだからといっても心を撃たれるといった衝撃を受けない ことも多いです。技術だけではない、何かこころをえぐるような作品を作ること、答えは簡単に見つかりそうも有りません。 いいなぁと思える作品を鑑賞したり、花だけにとどまらず、美しいと思えることを五感で捕らえる右脳のトレーニングが 必要なのに違いありません。 海外のビジネススクールに留学した方のお話で授業に『悲しいことなどを思い出したりしてその時間は泣く時間』という 授業があったというのを以前きいたことがありました。 最初は泣けない人もだんだんトレーニングで泣けるようになり、その時間中は生徒はみんな恥ずかしげもなくわんわん 泣くのだそうです。当時その話を聞いた時は何だろう・・と不思議に思ってましたが、理論武装の学習を積んでいく ビジネススクールでまったく対照的と思えるこの授業、今になって思うととても意味深く感じられます。 効率性を重視した実生活での仕事で適応して生きて行く為に現代人の左脳はフル回転ですが、仕事以外のところで、 自分の脳のバランスを意識してとってあげることの大切さを痛感するこのごろです。 |
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