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Mille Fleur Flower Design 通信 vol55. May. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室)5月号 5月1日はフランスでは「スズランの日」と呼ばれ、 親しい人にスズランを贈りあう習慣があるそうです。 束ねても手のひらで一握り程度の花束なので、 さりげなく、嬉しいプレゼントですよね。 , 小指の先ほどもない小さいお花ですが、石鹸のような いい香りをとても強く放ちます。 石鹸がスズランのフローラルノートを利用しているからなので、 私の説明が逆ですね。 それだけお花の中でも代表的な香りなのです。 フランス語では『ミュゲ」と呼ばれ、英語では「lily of the valley (谷間のユリ)」と呼ばれます。 半日陰で湿った感じの環境で群生しているお花です。 お花のプレゼントって、お祝い事や何かスペシャルなことのように思えるかもしれませんが、日常のささやかな シーンで、もっともっと利用していただけるといいなぁと願います。 旬を知ることは、花を扱う上で一番大切なことです。 旬の時期の花は品質もよく、値段も手ごろになり、花保ちもよく、安心して扱うことができます。 例えば2月のスィートピー、5月のカーネーション、枯れてしまうことが想像すらつかないほど、 時がとまったように元気な姿を長期間楽しませてくれます。 ちょっとやそっとじゃ負けることのない強さをその花の姿から感じられることと思いますが、季節が動きだすと、これが 一転して思いもかけない脆弱な面を見せられることになり何がおこったのかと驚かれることと思います。 花の出荷の出始め、終りは花の保ちが右肩下がりに悪くなり、品質も落ち始めます。 3月のスィートピーも仕入れた先から花びらがはらはらと落ち始めて困ることも多く、可愛らしくてずっと使いたい 花ですが、ここでおしまい、と自分の中で決める際(きわ)が肝心なのです。 南北に長い日本の地形のお陰で北から南から季節ごとにお花の出荷はリレーのように移ります。 近郊で出荷される花材は値段もお手頃です。 これからの花は季節が進むと共に出荷元もどんどん北上していき、最後に北海道から出荷されるようですと、 そのまま飛行機代などの輸送費もかかる為、値段も当然あがってきますよね。 北海道にもなくなると、今度ははるばる海外からの輸入での対応になります。 ブーケに人気のアルケミラモリスは、バラより値段が高くなることも多く、不思議に思われるかもしれませんが、 ほとんどの季節は海外からの輸入に頼っているからなのです。 7月の数週間、国産で手頃に使えるときがあるので、いつもその頃が使い時と、レッスンでも利用しています。 だからひとくちにお花の種類を言っても、その出身で見せる姿も色も微妙に違ってきます。 今では流通市場の高度な発達により、お花の季節が分からなくなるぐらい贅沢にお花を年中利用できるように なりました。 一見いつでも入手できるお花でも、やはり旬というものは必ずあり、旬を外した花材の注文は、ものによっては 価格も法外に高くなる上に、その上品質も不安定だったりするリスクも伴いますので、あまりお薦めできるものでは ありません。 フラワーアレンジメントの教本などには花の時期が分かる棒グラフのようなカレンダーを載せてありますが、 実際その旬は自分の手にとって、花の状態を確かめないと身をもって分からないと思います。 ミルフルールのレッスンでは、先日のレッスンでは、有り余るほどのカーネーションをお持帰りいただきましたが、 こんなに〜!と思われるほどお持帰りいただき、一生懸命水替え、水揚をしてお花と接していただくことで、教室 を離れてからも季節が巡るたびに「ああこの時期、いっぱいカーネーションを使ったなぁ」と身体いっぱいに感じて いただきたく、あえてそうできるようにしています。 この旬は最低1年ひと巡りしないと分からないことなので、できるだけお休みしないでくださいね、というの そのことなのです。 |
花がおしえてくれたこと \1,890 <書籍> ミルフルール・Flower Design 水野麻紀著 |
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