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Mille Fleur Flower Design 通信 vol75.Mar. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室)3月号 3月は面白い月だなぁと思います。 月の初めと月の終りの空気が全く違うからです。 月の初めは2月の冬の寒さの続きでお花もまだ2月のお花が楽しめます。水も空気もまだまだ冷たいです。 そして月半ばの卒業式などを挟み、温かい空気が入ってきて、気が付くと今まで楽しんでいた初春の花が 春の陽射しで雪が解けて見えなくなるかのように、姿を消し、桜の開花と共に、新しい季節の訪れを迎えます。 3月の半ばに毎年お誕生日のお花を承るお客様がいらっしゃるので、私の中で3月というとこの日が3月の中心点 と思っています。 ミモザを使ったり、スィートピーを使ったりとその年その年お贈りさせていただている記録をみると そのときの花の状況がピンポイントで、そのときの空気感までの記憶が鮮明によみがえってきます。 3月は気候が定まらない季節柄なのですが、いつもこの日はうららかな陽射しの中でお届けさせていただいております。 もう上着はいらない気候でポカポカした温かさの中、もうチューリップは温かすぎて利用できなくなっています。 でもスィートピーはまだ使えているようです。 2月まで活躍していたお花が水が温み始めると共に、今まで見せていた旬の勢いが急に滑降する季節です。 仕入れは年中絶え間なく毎週何度も行われ、振り返ってみると季節の節目や境界線がぼんやりとあいまいになってしまいがちですが、 何ヶ月も前にいただく3月のご注文花材については、この日のことを思い描きながら、その前か後ろかで この花は大丈夫、あの花はちょっと利用するのには心配、と頭の中で振り分けをしています。 ちょっとしたお花のアレンジメントをお友だちに頼まれて作られることもあることと思います。 自分で自分の思い通りにお花を作るのは楽しくこの上ない至福の時間ですが、人のために、と 考えるとそれが一変して悩ましい時間になってしまいますよね。 工作や手芸のように必要なものを全て用意してイメージどおりに作りこんでいくというわけにいかないのがお花の難しいところです。 その時にでてくる花材にあわせて作製していくことが多いので、ある意味即興芸のようでもあります。 お花を贈ることは、それぞれみんな特別な思いがあります。 いざお花を作るとなると、お花の本を見ながら、花言葉を見ながら、あれもこれもと想像も膨らんできます。 でも実際それはガーデニングでは人気があるお花だけれども切花ではほとんど出回ることがなかったり、 運良く入手できても水揚が難しいお花だったりと、実用までにクリアしていかなければならないことが多かったりします。 お花は生き物ですので、自分の思っているのと全く違う動き方をすることがあります。 適切なお花を用意するためにはお花の旬を知ること、それが一番だと思います。 過ごし易い春や秋にお花に目がいきがちですが、ピンポイント的なお花の楽しみ方ではなく、 時系列なお花の楽しみ方をしていただくと自ずとお花の季節が分かるようになります。 まずは1年、お花を一周覚えていくことからはじめてみましょう。 |
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