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Mille Fleur Flower Design 通信 vol64. Jan. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室)3月号 家の前を引越しのトラックが頻繁に行き来しているのをみて、今が 3月なことに気付かされます。 梅の花が咲き、花粉でくしゃみがとまらない日が続き、春が もう直ぐそこに近づいていることを感じさせられるこのごろです。 いつも通る桜の前のコデマリの木、今はまだ枝だけで硬く見えて いますが、その実、着々芽吹く準備を水面下で進めていて、 いっせいに花開くその日までまさにスタンバイ状態の緊張感を 覚えます。 いつもそうです。桜の花開く前に、このコデマリはその前祝に 紙ふぶきのような見事な花を咲かせて楽しませてくれます。 今全ての花が今か今かとその時を待っているその息遣いがまさに間近に聞えます。 今年の冬は身を切られるような特別に厳しい寒さを経験したので、春の訪れがとりわけ 嬉しく感じられます。 3月は卒業式、送別会、お引越し、新しい生活が始まる、期待でいっぱいの季節です。 日本の年度がこの春を迎える季節から始まるのは、幸せなことです。 これから作る花の世界をどのようなイメージで作り上げるか、そのイメージの統一は大切です。 頭の中で、形容詞を並べて見ます。 クラシカル、モダン、カジュアル、シック、ゴージャス、エレガント、キュート、スィート、エスニック、etc.etc. 選択肢は無限にあります。 花はインテリアの一部です。 飾る部屋のイメージが何なのかまず自分なりに定義をします。 その出来上がったイメージにあわせて、花器を選び、敷物を選び、そして花材をえらび、 デザインを考えます。 そうすると混沌としているイメージの洪水の中から、自然に頭の中が整理をされてきて、進む道がだんだんみえてきます。 花材を考えてからそれにあう器を見つけるという順番もありますが、現実的にはまずは利用する器を 最初に決めてしまったほうが無難だと思います。 あわせる花材はその器にあったものをその季節の中である程度柔軟に対応できますが、 お花を決めてからの器探しは「これ」と思うものがタイミングよく見つけられるとは限らないからです。 それから器を捜し求めるのは時間もかかることですし、見つからなければ今度はまた一から 戻ってやり直さなければなりません。 その日までには、とスケジュールがきっちり決まっているようなケースでは尚更、その方が間違いないかも しれません。 私は何かを始めるとき、まずは頭に浮かぶ単語を紙に並べてみます。 それは1日だけではなくいつも頭にそのことがあって、日常でふと思いつくとすぐ書き留めます。 そしてその気に入った単語と単語を頭の中でイメージして組み合わせて、しっくりしないことがほとんどなので、 またちょっとそのアイディアは寝かせておいて、また次のイメージが思いつくのを待ちます。 アイディアを熟成させる期間です。 頭がイメージの吹き溜まりのようになっていて、本人はずっとすっきりしなくて苦しいのですが、それは 決して嫌な作業ではなく、痛気持ちいい、頭のマッサージをしている気分です。 抽象的なイメージのご注文をお得意様から承ったとき、大切な宿題を課せられたようで、その答えを見つけに 行くその過程の作業がとても楽しくてなりません。 イメージの絞込みは、何事も大から小へという流れで進めて行きます。 ご結婚が決まって、「お花だけはミルフルールさんにって決めてました。」という花嫁様からの嬉しいお言葉。 お式場もまだこれからご検討という中、あえてのご依頼。 これ以上ない光栄なことです。とにかく私も期待に十二分にお応えできますよう 頑張らなければなりません。 ウェディングブーケはあくまで花嫁様を彩るフラワーアクセサリーです。 アクセサリーを決めてからその日の服装を考えるのが大変なように、本来順番的には 会場→ドレス→ウェディングブーケのほうが段取りは進め易いです。 なのでその言葉のありがたさはひとしおなのです。 |
花がおしえてくれたこと \1,890 <書籍> ミルフルール・Flower Design 水野麻紀著 |
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