Mille Fleur Flower Design 通信 vol42. Mar. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室)3月号 クリスマス前からずっと楽しんできた春の小花たち、楽しめるのも あとどのぐらいでしょうか。 チューリップや、スイートピー、スイセン、気が付くともう4ヶ月近くずっと 一緒でした。 季節ものの花材ですが、出回るのは一番早いところで10月下旬頃 それから出荷ぎりぎりの5月頃まで、冷静に考えると1年の半分以上は どこかしらで目にする花材です。 ただ出始めの時は値段が高くて、ブーケなど特別の注文でなければ気軽に 買えず,本格的な春を迎えると日持ちがしなくなり需要も一気に減速してしまい ます。だから実質日常で楽しめるのが2ヶ月ほどになります。 3月は東京でも汗ばむほどの暖かい日が多くなるので、通常はブライダルでの 利用も控えるのですが、今年は雨の日が多く気温も急な上がりかたをする日が ほとんどなかったので、振り返るとぎりぎりまで満喫できたシーズンだったなぁと思います。 チューリップが出回ると嬉しくて、この通信でも毎月チューリップのことばかり・・・コメントしてしまいました。 そんなチューリップ、利用するかしないかぎりぎりの基準は『桜』の開花を私なりのひとつの区切りとしています。 季節はひとつ進み、水はぬるんできます。 チューリップを手にする日が少なくなる頃、それは同時に花の水替え、手入れをマメにしなければならなくなる 指標でもあります。 お花を飾るとその周りのコーディネートも気になってきますよね。 生ける時、おそらく一番好きなお花を中心にあしらうことと思います。そして次にいける花はその中心のお花を より美しく引き立てる為に、配置に気をくばります。その積み重ねによってひとつのまとまったフラワーデザインが 完成されます。 お花のある空間はそこに綺麗な空気が流れているような、清涼感を人に与えてくれます。 そこでそのお花の周りにちょっとした小物を置いてみることによって、より生け手の思いや、空間作りが演出できます。 それがスタイリングです。 お花を生けるときと一緒です。お花を生けていた器の中だけの空間から、少しひろげてその周りで 今度は目の前の,このフラワーアレンジメントをより見栄えよく仕上げる為に小物を生けていくことになります。 それはやはり、お花と同じように、色や質感を確認しながらの作業です。 お気に入りだからとあれこれ周りに詰め込みすぎると統一感がなくなります。 目を奪われるような素晴らしいお品を傍にセッティングされると今度はお花が引き立て役にまわります。 そういう役回りもお花にとっては本望ですが、生け手はそれを必ず認識している必要があります。 |
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