トップページ | ブーケ&装花 | 花束 アレンジ・フラワースタンド |
プリザーブドフラワー
アイスフラワー |
レッスン内容 | What's NEW | ディスプレイ | リンク |
Mille Fleur Flower Design 通信 vol68.July. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室)7月号 最近見かける青い実のサンキライは5月に見たときよりもだいぶ大きくなり実の付き方も安定して きたようです。 12月のクリスマスに見る赤いサンキライと同じぐらいのしっかりとした大きさになっています。 この季節に買えば値段も安定してきて本当はいいのでしょうが、不思議なものです、この頃になると私自身の 食指が5月のそれとは違って不思議と動かなくなってしまいます。 最近は山野草が次から次へと目を楽しませてくれます。 調度1ヶ月前にパリから帰ってきたのが、もう遠い昔のような気がします。 パリでの1週間を花で季節の動きはさほど感じませんが、東京では1週間違うと並ぶ花の顔ががらりと 変わることが多いです。毎週毎週が季節の刻みを体で感じる目を離せない楽しさがあります。だから私はいつもこの時期の 1週間日本に不在になることが、何か大切な落し物をしているのではないかと、ちょっと不安になったりするぐらいです。 日本の四季は素晴らしいし、その恩恵がありがたく、こうやって花の入荷を見るたびに 幸せな気持ちになります。ヨーロッパにも相応の季節感は当然あるし、花の総出荷量といったら オランダなども考えると、日本はその1%ほどのものかもしれませんが、その中味がとても繊細 だと思うのです。 ヨーロッパの花がインテリアのデコレーションとしての華やかさは、それは素晴らしいです。 でも私がよくご紹介させていただく季節の花は、派手さがなくてもその花の存在や、その周りの空気に何か 余韻を感じさせられます。それは心の中にすっと入りこんできて愛しい気持ちが生まれます。 枝物の商品もヨーロッパでは商品としてはほとんど考えられていませんが、日本では 枝は生花でもとても大切な花材です。そして市場にならぶ枝物だけでも毎週違う顔が並び その季節の風を運んでくれます。 そして私がよくフラワーダイアリーでご紹介させていただいているようなミクロの可愛い季節の 小花たち。それは繊細な和食のお料理のようなヴァリエーションです。 日本が縦に長いので、北から南からと、出荷の品揃えあるから可能なこともたくさんあるのです。 そんな可愛らしい花を育ててくれている花の農家の方のお顔、お会いすることが無くても この1本にその方たちの汗を感じます。野菜などを育てる何百倍も、好きでないと出来ない仕事なことは 想像できます。そんな大切なお仕事が無になることのないように、お花をつくることを 辞めざるをえなくならないように、日本のこの優しい文化をこれから何十年も守り続けていければと 願います。 ひっそりと咲いているお花を、使わせていただく側の立ち場のものとしてご紹介することによって お一人でも多くの方にご興味を持っていただけたら、 微力ながらでも私なりにそれが小さな恩返しにつながればとこのごろいつも考えてます。 さて、この通信、8月はお休みなので、次はまた9月にお届けさせていただきます。どうぞ皆様楽しい夏休みを お過ごしくださいますように。 お花の扱いが分からなくなったら、その花のお国をしらべてみましょう。 原産国と生産国は同じこともありますが、違うことも多いです。 生産国は商品として出荷するにあたって、人為が働いていることですので、 ここでいうのはあくまで原産国のことです。 動物も人間もそうなように、植物も、温かいお国のものは温かさが好きで多少の高温には 対応できても、寒さには弱いです。 反対に寒冷地が原産の植物は氷点下の気温にも耐えうる代わりにちょっとした高温や 多湿に脆さをみせます。 分かり易いところで、蘭の花は熱帯が原産ですから、冷えすぎは厳禁です。 観葉植物も熱帯雨林のようなところで育ってきたものたちは、多湿が大好きなので それにあわせて育てる人ご自身も植物にあわせて高温多湿で一緒に暮らしていただく。。、っというわけにも いかないので、霧吹きをまめに吹き付けてあげて多湿を保ってあげます。 ただ切花の話になると話は別で、ある程度涼しいところに置いたほうが日保ちがしますし、蒸れないように気をつけます。 |
花がおしえてくれたこと \1,890 <書籍> ミルフルール・Flower Design 水野麻紀著 |
☆以下のサイトからご購入いただけます。 ・Amazon.co.jp |