Mille Fleur Flower Design 通信 vol35. July. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室)7月号 <来月8月の教室通信はお休みです。> 暑さが急に厳しくなるとともにお花の日持ちがとても気になります。 水替えも朝と晩の2回以外に昼間にも1回行うと安心です。 水の濁りがあるとバクテリアも繁殖しやすくなり、花が水を吸いあげ にくい状況になりますので、水替えの際には花の茎の部分のぬめりも しっかりとって、それから新しいお水に挿しなおしてあげましょう。 お花の持ちはお花の種類によってそれぞれ差があります。 この季節に1週間以上も元気な蘭の姿は、見るたびに本当に頼もしく感じます。 今月のミルフルールのブーケの壁紙はモカラです。平たく5つの花弁を星型に広げる華やかさは南国の風を感じさせて くれます。もちもちした触感の花びらにその強さの秘訣があるのでしょうか。 さて、ミルフルールの花ダイアリーでもご紹介させていただいた全身真っ黒の”ココア”という名前のヒマワリ、 通常の黄色いヒマワリと一緒に並べて様子をみていたのですが、黄色いヒマワリの方が3日以上長くきれいな 状態で楽しめました。このココア、なかなか素敵な姿なだけに普通のヒマワリと比べて値段は2倍以上する高価な お花です。でもその値段と反比例するかのような体力です。 バラでも普通のバラとオールドローズやイングリッシュローズはまさにこのような関係です。 洋服でも小物でも家具でも高価なものほど一生物と呼ばれ長持ちが保証されるようなものですが、お花の場合は そんな風にはいきません。 繊細で育てるのに手間のかかるお花は高値になりますが、そのデリケートさゆえに楽しめる時間も短かったり、 どんな花にも一長一短だなぁとつくづく感じます。 7月はお中元のご挨拶などでお客様をお迎えになられる季節でもあるかと思います。 水を主役にしたお花を生けてのお迎えは見るものに大変心地よい清涼感を与えてくれます。 大きな鉢にお水をたっぷり張ってお花や葉ものを少量浮かせてみると、数輪だけでも水面の広がりの効果で素敵な 空間の広がりをスタイリングできます。 また、今年は水中花を楽しんでみてはいかがでしょうか。 透明である程度深さのあるガラスの器にたっぷりの水を張り、大きなグリーンを水にもぐらせて見ます。 ガラスと水の効果で中に入れた葉が膨張したり歪んだりと、水の上からだけでは見れなかった別の表情が楽しめます。 細かなグリーンは水中花にはむきません。肉厚の大きめの葉ものは水をあまり汚すこともなく窓辺で緑をまぶしく 感じさせてくれます。 |
花がおしえてくれたこと \1,890 <書籍> ミルフルール・Flower Design 水野麻紀著 |
☆以下のサイトからご購入いただけます。 ・Amazon.co.jp |