Mille Fleur Flower Design 通信 vol40. Jan. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室)1月号 明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 クリスマスに掛けては深紅をはじめダークなお花を沢山利用しながら、 心が中へ中へと限りなく内向していましたが、不思議なもので25日を過ぎると 手の平を返したように黄色のお花や明るい色のお花が見事に並びはじめます。 それと一緒に気持ちも開放的になり、むずむずといろいろなことにチャレンジしたくなり、すごく前向きな気分になります。 すっかり自分が別の人格の人間に生まれ変わってしまったような錯覚を覚える、この時期のおもしろい現象です。 さて、昨年の夏は秋まで猛暑がずれ込み、外を出歩くのに気持ちよい季節があまりありませんでした。 そしてこの例年にない厳しい寒さです。 この寒さで花の生育がかなり遅れているようです。例年12月頃から出始めるチューリップも心なしか出回る量が少なかったような気がします。 気候に左右されるお花の状況です。今年はどんな1年になりますでしょうか。 これから2ヶ月、寒さでなかなか外に出るのもままならない季節ですが、実はこの季節が春のお花を一番楽しめる 1年で一番楽しいシーズンです。 サイトでもいろいろご紹介できたら・・と考えておりますので、ご期待ください。 皆様にとって今年も素晴らしい1年となりますように、心よりお祈りいたします。 お正月をはじめ、季節の行事でお花の演出は大変喜ばれます。 お花が好きな皆さんのことですから、お花のアレンジメントを頼まれることも多いかと思います。 イベントの際のお花は象徴的な花材を数種類盛り込みますと喜んでいただけます。 本当はもっと変った珍しい花材を使いたいのに・・という気持ちを抑えて、お決まりの花材を選んで見ます。 見慣れた花材でもアイディア次第できっと面白い作品が出来上がることと思います。 限られた条件であれやこれやと試行錯誤を重ねることによってきらっとひかるデザインが誕生します。 もっともっと楽しんでもらいたい、、という芸人魂をご自身の中に発見するかもしれません。 デザイナーというよりまさにエンターテナーですよね。 見る人に出来る限り、わかりやすく、わかりやすく、心がけることです。 花材の選択肢は多ければ多いほど、目も楽しいし、取捨選択もできますし、ヴァリエーションの幅も広がります。 私は日常の仕入れは同じところで行っております。いつもお世話になっているお礼の気持ちもあって、という 感謝の気持ちから、というのもありますが、それとは別にあえて自分に選択の幅を限定することによって、速攻戦の 仕入れの中で、頭の中で色々な思考がぐるぐるとまわり、新たな発見ができているような思えます。 時に用途に見合った花を探すのが一見して難しいなぁと思える日も、そこで粘ってみます。 よくよく考えると,、用途に合う、合わない、それすら自分という限界の中だけの問題であったりするのかもしれません。 何かしら見つけて仕入れて、その花材でいざ生け始めると思いもかけず見事な花がいつも出来上がります。 もしお店からお店をはしごしていれば、きっとその日満足させる花材が見つかったかもしれません。 ただそれは無意識のうちに頭に描いた自分の好みの花を探していて、もしかしたらいつもと同じように無難に仕上げて しまうことにつながる・・そんな風に考えるのです。 また仕事でも然りです。仕事の依頼を受ける際にこんな色で、こんなデザインで、とのクライアントさんからの お話を受ける際、正直、依頼どおりのイメージの花の作成に躊躇するときがあります。私のイメージではない・・と。 ところが実際に進めてみるとその枠組みを与えられたイメージの中で、自分なりの表現法を探していき、最終的には 満足のいく仕上がりに、ああこんな表現の仕方もあったのだなぁと、、、と最後にはオファーを下さったクライアントの 方との共同作業で新しい扉がまた開けたような満たされた気持ちになるのです。 |
花がおしえてくれたこと \1,890 <書籍> ミルフルール・Flower Design 水野麻紀著 |
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