フラワーアレンジメントのレッスン
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フラワー・ブライダルブーケ・アレンジメントレッスン・ウェディング・会場装花 ・ミルフルール・フラワーデザイン Mille Fleur Flower Design 通信 vol50. Dec.
ミルフルール・フラワーデザイン
(ブーケ、花の教室)12月号


フラワーダイアリーでもご紹介しましたクリスマスアレンジです。
アレンジに天使の羽をつけてみました。今から飛び立つんですよ。
クリスマスにはシルバーカラーが似合います。

子供の頃、花さき山という色彩豊かな本が好きで何度も何度も読み返して
は、その絵本のもつ世界に戯れていました。
山姥って本当は悪い人ではないんだなぁ・・とか、読みながら自分が
主人公の女の子になりきって絵本の中で山歩きをしていました。
人の為にいいことをすると山に花が咲き、命をかけてすると、
山が生まれる・・その山姥の言葉に感動し、山に花が咲くわけが
これで分かったとひとつものを覚えたつもりで嬉しくなっていたことを
覚えております。

また時を同じくして、その頃母がよく行く花屋の奥さんが、私の手の平を
みて、「いいことをすると、こうやって手のひらに皺が1本1本増えて
いくんだよ」と教えられ、しわがいっぱいでおばあさんの手みたいで嫌い
だった自分の手がかえって誇りに思えてきて、もっと皺ができないかなぁ・・
なんて、定規で皺を作ろうとしていたこともあったんです。どちらも小学2年生ごろのことだったと思います。

大人になった今でも、ふとした瞬間に自分の山の花を想像してみるのですが、そこに咲く花はいつも
赤や濃いピンクの原色系で、ユリのような彼岸花のような花が咲いています。
アレンジなどでは中間色が好きで原色は好んでは手にとらない花の色味なのですが、何故自分の咲かす花は
この色でこの形なんだろうなぁと、自分の中のイメージのことなのに、分からず不思議でした。
よく考えてみたらその花はその絵本に描かれたその花そのままのイメージで咲いていたからだったことが
わかりました。それだけ脳裏にやきついて離れない印象的な挿絵なのです。
今年はどんな花を何色に何輪さかせられたかなぁと、年の瀬に漠然とまだ行ったことのない山に思いを馳せます。
またこの本を手にとってみたくなりました。お子様のいらっしゃる方へのクリスマスプレゼントにもきっとお薦めです。

 お花の生け方  Part.50

私の尊敬するデザイナーから、よく「respect」という言葉を耳にします。
それは、依頼されたお客様への気持ちでもあり、また使う花材への思いであったりなのです。

お花を最初に習われる方は必ず、必要以上に大きく作られたり、フローラルフォームに深く深くさされたりします。
レッスンで一番最初のカリキュラムは特に花を短く使ってあしらうデザインのため、ご自身が思ってらっしゃる以上に
そこまで切ってしまうのか、と軽いショックもあり、なんとか長いままで使う為のやりくりなのです。
お花が人一番好きな方なのですから、その胸のうちは充分過ぎるぐらい私も理解できます。
あれこれ悩んで仕入れてきた大切な花なので、そこまで大切に思っていただけるお気持ちは、とても嬉しく思います。
私も特にもっと短くとお話することがなくても、やはり生けにくさがでてきますし、切ってこそ、よりその花の美しさが、
ひきたつものなので、その方法も回を重ねるごとに気が付くといつもなくなっていきます。

お花に慣れた方にありがちなのが、アレンジを綺麗に仕上げることに夢中になるあまり、せっかく用意したアイビーが
アレンジで使わなかったからと捨てられていたり、ごみの中に見つけてしまうと悲しい気持ちになります。
使った花の茎、葉、脇芽、蕾、もしかしたら別のシーンで有効利用できるかもしれないですし、使って
もらえたら花も本望だと思います。捨てられる為に生まれてきたのではないのだから、と 今一度respect の気持ちをもって謙虚にお花を生けるよう自分自身にもいいきかせます。

今年もまだ1ヶ月足らずとなりました。ご注文してくださったお客様、皆さんにこの1年の感謝の
気持ちを込めて「メリー クリスマス!」を。そしてまた来年もどうぞ宜しくお願い致します。
今年1年どうもありがとうございました。


花がおしえてくれたこと
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ミルフルール・Flower Design
水野麻紀著
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